VW自慢のDSG、制御プログラム不具合で18車種がリコール。年末にはホンダ「フィット」も。DCT制御の安定化はまだ先か?
「ゴルフ」がついこの前日本カー・オブ・ザ・イヤーを受賞したばかりのフォルクスワーゲン(VW)。
しかし、先日残念なリコールが発生してしまいました。
【リコール】VW ザ・ビートルなど1万6774台、7速DSG制御プログラムに不具合 | レスポンス
時事ドットコム:世界で160万台リコール=独VW、アウディも16万台−国交省
VW「ザ・ビートル」などリコール…アウディも : 社会 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
VWが自社の車種を中心に積極的に採用をしているDSGの不具合です。
今回のリコールで起こりうる不具合として、
「エンジンが空回りする」
「エンジンが始動できなくなる」
など、各報道で微妙に内容が異なるようですが、
「ギアオイルが不適切(オイル漏れ?)であるため、DSG制御コンピュータがショートして電源ヒューズが溶け機能しなくなり、結果クラッチが緩んでエンジンの動力を駆動力として伝えることが出来ずアクセル操作不可になり、再発進も出来なくなる」
といったところが正解のようです。空回りや始動不可もまあ不具合の範囲内と言えるでしょう。
対応はギアオイル交換とプログラムの更新。
ちょっと情報が少なくてどうもわかりにくいですが、やはりオイルの質的に染み出しやすかったのかな、となんとなく予想します。
そうなると制御の不具合ではなく、構造上の不具合とかオイルやシールの不具合といった物理的な問題ではないのでしょうかね?
しかしオイルが漏れてきそうな場所に制御基板を置くというのは・・・
そういうものなのでしょうか。
細かいことはわかりませんが、ホンダの「フィット」も年末に7速DCTで制御系のリコールがありましたね。
【リコール】ホンダ フィットHV、自動変速機制御コンピュータに不具合 | レスポンス
このデュアルクラッチトランスミッションというのは市販車に搭載されて10年ほど。
まだちょっと不安がある変速機なのかな、という印象。
もちろん、リコールなのでどちらもメーカーで対策されますから、過剰に心配する必要は無いでしょうけどね。
ただ、ちょっと買い控える人が増えちゃうかなあ。
ポロの「ブルーGT」と「フィットハイブリッド」、いい感じなんですけどねえ・・・