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現在ほぼペーパードライバーでクルマ未所有者の、気になるクルマ情報について勝手に盛り上がるブログです。

ガーデニング・家庭菜園ブームの中、一般需要で復活して欲しい!スズキの「キャリイ」フルモデルチェンジからの「軽トラック」のお話。


 

乗用車の話題、巷では豊富にあるのですが、今回はちょっと変わったジャンルのお話。

 

個人的に、使う予定もないのにちょっと気になる「軽トラック」の話題。

意外と言っては失礼ですが、軽トラには多くの魅力があるのです。

 

運送などの業務でハードに使用されるため、頑丈さと実用性を進化させていった軽トラ。

そんな現場のプロ達のノウハウが詰まった「道具」、個人でもガーデニング・家庭菜園などをする場合、使わない手はないかもしれませんよ。

 

詳しい方にはいまさらな話題ですが、ちょっとだけその魅力を紹介。

 

 

さて、スズキの「キャリイ」が14年ぶりのFMCを行いました。

 

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スズキ キャリイ ホームページ

 

スズキ、11代目となる新型「キャリイ」を発売

 

 発売は9月20日から。

 

 14年という長いサイクル、乗用車ではまずありえませんね。

基本的には業務用という用途から考えると、

「実用性重視で頑丈に作られているので頻繁には買い換えない」

というイメージがあるので、モデルサイクルも長くなるのだと思います。

 

しかしだからと言って、開発に手を抜いているわけではありません。

農業・漁業・商業など業務用に使われるような車両は、その業務に携わる人がいる限り常に一定の顧客がいるということ。

 

スズキの“隠れたドル箱”「キャリイ」の進化

 

この記事にあるように、メーカーも積極的にユーザーの意見を聞いているのですね。

実際、主なユーザーにとっては商売道具なので、改良への要望は切実です。

そういった要望に常に応えていく姿勢がメーカーにも必要になってきます。

 

なので、乗用車しか乗らない私のようなユーザーの想像よりも、開発には力を入れています。

 

こちらのimpressさんの記事によると、スズキの副社長である本田治氏は、

「設計者、企画を担当している者がお客様の現場に行き、実際の使い方を確認して意見を集めたりした」

と言っています。

きっと14年間のユーザーの意見の蓄積などもあったでしょう。

 

新型のキャリイは全グレード「フルキャブ」という、ノーズが前に出るような形状。

旧型は確かノーズが引っ込んでいる「セミキャブ」も併売していた、と記憶しています。

 

フルキャブは元々セミキャブと比べて快適性に勝るようですが、今回のFMCではさらに改良を加え、フロントウィンドウの前方への移動、着座位置の後方・下方への移動、ドア開口部の拡大を行ったそうです。

そのため居住・降乗等の快適性は格段に上がったようですね。

 

安全性ではセミキャブが有利なようですが、キャリイは今回初めてスズキの衝突安全ボディ「TECT」を採用。

軽くて強い金属素材「高張力鋼板」の割合を増やし、剛性アップを果たしたとのこと。

この辺も抜かりなしです。

 

この乗用車に勝るとも劣らない改良の姿勢。

ちょっと「おおっ?」と、興味がわいてきませんか?

 

 

あと、デザインも当然変わりました。

旧型はライトが縦長で、個人的になんか間延びした印象だったのですが、新型はライトの縦横のバランスが取れたかな、と思っています。

軽トラックのスタンダードなイメージを持ったいいデザインです。

 

前後のタイヤ軸の長さであるホイールベースは「ショートホイールベース」。

簡単に言えば、前後のタイヤの間が短いと言うことですね。

路面の多少のでこぼこなら車体の底につっかえにくい分、簡単に乗り越えてしまいます。

 

さらにこのショートホイールベースのおかげで最小回転半径(小回り)が3.6m。

同じスズキの軽乗用車「アルト」が最小回転半径4.2m。

軽トラックの取り回しの良さというのは、まさに「抜群」です。

 

街乗りとかでもこういうのって重要ですもんね。

狭い駐車場とか小回り利くと助かりますし。

ちなみに最小回転半径3.6mは、ホンダの「アクティ」と並ぶ最小レベルの数値です。

 

ここでちょっとだけホンダ「アクティ」の話。

 

Honda アクティ・トラック ホームページ

 

カタログを見るとアクティは他の軽トラックより多少重く、軽さで不利に見えますが、エンジンが車体の後ろに置かれているので後輪の空転が少ないという利点があります。

なるほど、荷台が空のときは後ろが軽い、軽トラならではのチェックポイント。

そのエンジンの搭載位置が似ていることから、

「軽トラック版NSX」

みたいな呼び方もあるとか何とか。

なんだか凄そう!

 

 

また新型キャリイの話へ戻ります。

エンジンもワゴンRなどスズキ軽乗用車に次々と採用されている「R06A型」にチェンジ。

燃費も18.6km/lと、なかなか。

軽乗用車のノウハウもこういう風に軽商用車に生かされていくわけです。

あと、このエンジンって軽いのも特徴なんですね。

車体の軽量化と合わせて、なんと最大50kgもダイエットしたそうです!

 

一番軽いモデルで680kgだそうなので、軽さは現行軽トラック最高レベル!

ライバルのダイハツ「ハイゼット」の最軽量モデルで700kgですからね。

 

とはいえ、そのライバル「ハイゼット」もいいモデルみたいです。

 

ダイハツ ハイゼットトラック ホームページ

 

改良に次ぐ改良で、完成度は高くなっています。

完全新型でなくとも、カタログ性能で燃費もパワーも新型キャリイと互角に近いのは素晴らしいですね。

小回りと重量の差も、それほど気にならないといえば気にならないかも。

もしどちらかを買うなら好みで決めてしまってもいいレベルかと。

 

逆に言えば、新型キャリイでハイゼットを上回るスペックを出すことは、スズキにとって厳しいながらも絶対の条件だったということでしょう。

両社は軽乗用車でも熾烈なNo.1スペック競争を繰り広げていますからね。

その構図は、軽商用車でもほぼ同じようです。

 

あと、外観はハイゼットはより好みに近いかな、個人的には。

横長でキリッとしたライトがカッコいいと思います!

 

でも、慣れてきたらキャリイも「イイ!」ってなるかもしれません。

この辺はもう好みの問題になってきますけど。

荷物を一度に沢山積みたい人なら、キャリイの積載量も魅力的ですしね。

 

こんな風に、乗用車とは購入ポイントの傾向が結構違ってて、軽トラックもなかなか面白いですよね!

 

 

 

さて、新型キャリイが発売され2014年春には商用車の自社開発をやめてしまう会社があります。

 

三菱の軽乗用車「ミニキャブ」です。

 

ミニキャブ トラック ホームページ

 

ニュース記事はこちら。

三菱自、軽商用車の生産・開発から撤退

 

生産終了後はスズキの新型キャリイのOEM供給となるそうです。

これでスズキはマツダ・三菱・日産の三社へ軽商用車のOEMをすることになるのですね。

 

去年はスバルが「サンバー」の自社生産を終了し、ダイハツからハイゼットをOEM供給されています。

現行サンバーは中身が「ハイゼット」となってるわけです。

 

前のサンバーは赤帽などで使用され、足回りが他の軽商用車にない凝った造りで運転者の評価が高く、軽トラのモデルは

「農道のポルシェ」

なんて呼ばれていたそうなのですが・・・残念。

 

これで、軽商用車の自社開発は

 

・スズキ「キャリイ」

・ダイハツ「ハイゼット」

・ホンダ「アクティ」

 

の三社だけとなってしまいました。

なんだか寂しいですね。

 

 

私も軽トラックの事は特に興味があるわけでもなかったのです。

全く詳しくないですし、通勤などではやはり乗用車を選びますからね。

今は車持ってませんけど・・・

 

が、たまたまネットか何かでオーナーさん達が、

「サンバーは足回りがいい!」

「アクティは重量バランスがいい!」

なんて熱く語る文章を読んだりして、

「へえ、軽トラックって、結構いいのかな~」

と、なんとな~く考えるようになってました。

 

仕事に直接関わる大事な「商売道具」だったりするので、こいういったオーナーさんの話って説得力があって面白いんです。

 

 

あと、「頑丈で扱いやすい道具」というか、「男のおもちゃ的なわくわく感」というか、何か心に引っかかる所があったのでしょうね。

 

そして最近の軽商用車の統合化の流れから、自分も各社の軽トラックにまたちょっと興味が沸いた部分もあります。

 

 

こんな感じな私なので、この記事は軽トラに乗らない素人丸出しの文章です。

すいませんね、素人があ~だこ~だと。

 

でもせっかく新型キャリイも出た事ですし、素人目線での魅力がアピールできていればいいな、と思いますが、どうでしょう?

 

 

軽トラックは、さすがに乗り心地では一般の乗用車に劣るはずです。

しかし冒頭で書いたように、今後ガーデニング・家庭菜園を始めたいと考えている方。

 

ちょっと花なんかを載せる機会があったり、ご近所に採れた野菜をおすそ分けで配ったり、なんて用途なら、軽トラックは最適解のひとつだと思います。

必要であれば、各社とも幌や荷台カバーなどもオプションで用意しているはずですし、幌をカスタムしてくれる販売業者もあるようです。

 

乗用車にはない魅力にあふれた軽トラックから、ご自分の用途に合った一台、購入を検討されてはいかが?