トヨタ「プリウス」でもリコール。ホンダに続き、またまたハイブリッド用「制御ソフト」の不具合。
ホンダのリコールに続いて、発売から数年たったトヨタのベストセラー車
「プリウス」
でもリコールがありました。
トヨタ、「プリウス(ZVW30)」約99万7000台をリコール / 昇圧回路に想定外の熱応力が加わり、素子が損傷して走行不能となるおそれ - Car Watch
「アクア」や「プリウスα」は対象外:3代目「プリウス」がハイブリッドシステムの制御不具合でリコール、190万台が対象 - MONOist(モノイスト)
トヨタのプリウス、99万台リコール ハイブリッドに不具合 - MSN産経ニュース
プリウス最大の特徴であるハイブリッドシステムの、制御ソフトの不具合。
制御ソフトのアップデートを行う予定です。
内容としては、ソフトの制御が適切でないため、加速時などに電力変換装置内の素子に想定外の熱が加わり素子が損傷。
それにより警告等が点滅してモーター走行に切り替わってしまうそうです。
さらに、その素子損傷時に電気的なノイズが発生した場合、ハイブリッドシステムそのものが停止して走行不能となるとのこと。
いずれも「恐れがある」という内容ですが、発生件数は308件。
実際発生したらと思うと怖いですね。
幸い、今のところ事故になったケースは無いそうです。
トヨタ販売店からユーザーへの案内が届いたら、すぐに最寄の販売店で点検予約をして欲しいとのこと。
ちなみに、ハイブリッドの設定がある他のトヨタ車(アクア、カローラ、プリウスαなど)では不具合が確認されていないそうです。
少し前のホンダのリコール (こちらはミッション制御プログラム不具合)もメーカーにとって大きな痛手といえますが、今回のリコールは範囲が桁違い。
何しろ、数年にわたって販売され、販売台数上位の常連「プリウス」でのリコール。
国内だけで約99万7000台のリコールですが、海外で販売した約90万台でもリコールを行う方針だとのこと。
つまり合計で190万台ほどがリコール対象となるわけで、これはかなりの規模。
もちろん、ホンダのほうは期待の大きな新型車でつまづいた形ですから、別の意味で大変ですけど。
しばらく販売店は対応に追われるでしょうね。
これらの電子制御技術というのは確かに素晴らしいものに違いありませんが、わずかな不具合が大きな欠陥となる危険は常にはらんでいる印象も否めません。
ソフト側で制御がおかしくなって走行中に動力部やミッションが動作不良、となってもドライバーはどうしようもないですからね。
事前に気をつけようも無いですし。
こうも結構深刻なリコールが続くと、電子デバイスが売りの車で買い控えも出るかもしれません。
私は元々、MTなど枯れた技術の車に好みの車が多いので、個人的にそれほど縁が無いことかも。
ですが、一般には便利だったり低燃費だったりは間違いなく魅力的ですからね。
悩ましいですが、しかし安全が第一です。
まずは今回の件、早急に修理・点検を進めて欲しいです。